全国高校野球選手権福井大会決勝 敦賀気比に敗れ、泣き崩れるナインを励ます丹生の玉村昇悟=7月25日、福井県営球場

 【全国高校野球選手権福井大会・決勝 敦賀気比3-0丹生】甲子園にはあと一歩届かなかったが、丹生のエースで主将の玉村昇悟は笑顔だった。「みんなで笑顔で楽しくプレーするのが丹生の野球。最後まで丹生らしくいられた」。プロからも注目を浴び、チームを夏の大会で初の決勝にまで引っ張ってきた玉村。最後の舞台は奪三振10、被安打7、失点3。福井の夏を沸かせた県立学校の左腕は晴れやかな表情で球場を後にした。

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 もちろん「勝ちたかったし、甲子園に行きたかった」。強い気持ちを持ってマウンドに上がった。初回から140キロを超す直球を披露し、三振も記録。上々のスタートを切った。

 失点した三回は、1死から出した四球が始まりだった。相手バントが三塁線でバウンドが変わるなど、丹生側からすれば不運もあった。中軸に2点適時打と犠飛を浴び3点を失った。「四球で流れを悪くしてしまった。甘い球を確実に打たれた」。

 その3点が最後まで重く、試合終了。ベンチで泣き崩れるメンバーに玉村は「笑って閉会式に行こう。笑顔で終わろう」と声を掛け続けた。メンバーは徐々に顔を上げ始めた。「地元の越前町が好きなメンバーばかり。地元の人にもたくさん応援してもらった。感謝しながら笑顔で楽しくできたチームは最強です」。丹生らしさを貫けた誇りで胸を張った。

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