巣の上で高く浮き翼を広げる、コウノトリのひなの雌=7月23日、福井県坂井市内

 福井県坂井市内で誕生した国の特別天然記念物コウノトリのひな4羽が巣立つまで、もう少し。ふ化から約2カ月たった7月23日、ひなたちは巣上で翼を広げてふわり、ふわりと宙に浮き、飛び立つ練習をしている。8月上旬までに巣立つ見通し。

 親鳥は兵庫県豊岡市の人工巣塔で生まれた5歳の雄と6歳の雌。高さ14メートルの電柱の上に営巣して産卵、5月下旬から順にひなが生まれた。遺伝子検査から雄2羽、雌2羽と判別された。

 23日は、ひなの雌などが頻繁に宙に浮き、今にも飛び立ちそうな様子が見られた。親鳥は近くの電柱からひなを見つめていた。

 福井県内では、野外で生まれ育ったコウノトリが巣立つのは1961年の小浜市以来58年ぶりとなる。

 坂井市教委などは観察の際は巣から離れ、マナーや交通ルールを守って静かに見守るよう呼び掛けている。

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