全国高校野球福井大会準々決勝 丹生―啓新 10回裏のピンチにマウンドに集まる啓新ナイン=7月22日、福井県営球場

 【全国高校野球選手権福井大会準々決勝 啓新4ー5丹生】「お前やったら大丈夫。打たれんから」。延長十回2死一、二塁のピンチ。啓新の浦松巧は、伝令にきた安積航大の言葉にマウンドでうなずいた。

 だが、直後の1球目。外角を狙った直球は真ん中へ吸い込まれた。「技術じゃない。気持ちです。気持ちで負けた」。快音を残した打球を見つめ、浦松は観念したように帽子を取った。

 長身エースの安積とサイドスローの浦松。2人のリレーはチーム最大の強みだった。準優勝した昨秋の北信越大会も初出場初勝利を挙げたセンバツも、勝ち上がった試合はすべて2人の継投。ここに2年生倉橋瞳人も加わった投手層は県内随一だった。

 最後は頼みの綱が切れたが「投手は頑張っていた。最後の1球も悪くない。浦松は全力を出してくれた」と穴水芳喜主将。「必ずもう一度甲子園に行ってほしい」。来年こそ初の夏制覇を―。夢は後輩に託した。

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