蜷川実花さん、蜷川宏子さんの色鮮やかな作品を楽しむ来場者=7月20日、福井県あわら市の金津創作の森

 「蜷川実花 蜷川宏子 二人展-写真とキルトが生み出す極彩色の世界-」(福井新聞社共催)は7月20日、福井県あわら市の金津創作の森で開幕した。写真家の蜷川実花さんとキルト作家の母、蜷川宏子さんの作品計約200点を披露。色があふれる迫力満点の会場に足を踏み入れた来場者は、花々をモチーフにした力強く優美な写真と、繊細な手仕事が詰まった独創的なキルト作品を堪能するとともに、どこか統一感のある不思議さに母と娘の感性のつながりをも感じ、胸躍らせていた。

 実花さんは写真にとどまらずさまざまな分野で幅広く活動。公開中の映画「ダイナー」を監督するなど映像の世界でも才能を発揮している。元女優で演出家の故蜷川幸雄さんの妻の宏子さんは、キルト作家として活躍している。

 会場の作品の配置は、実花さんが思考を凝らした。大輪の花の写真を転写した壁に宏子さんのタペストリーを飾ったり、同じモチーフのそれぞれの作品を並べたりと、さまざまな形で母娘のコラボが楽しめる。ギャザーを寄せたヨーヨーキルトをつないでお花畑を演出したコーナーや、クマやリンゴを模したキルトもあり、来場者は多彩な作品を写真に収めて楽しんでいた。

 この日は2人のオープニングトークがあり、会場は早朝から詰め掛けた県内外のファンら約240人でびっしり埋まった。実花さんは「キルトは手芸の域でなく作品。好きという熱量や、そこから発せられるエネルギーは改めてすごいと思った」、宏子さんは「実花の写真が好きなので触発されている」と互いの作品や創作活動について話し、仲むつまじい様子をみせていた。

 実花さんのファンという石川県かほく市の会社員の女性(24)は「どれもカラフルでかわいい。花の写真とキルトの作品のコラボがすてきだった」と話していた。

 9月29日まで(月曜休館で、祝日の場合は翌平日に休館)。観覧料は一般800円、高校・大学生、65歳以上、障害者は半額、中学生以下と障害者の介護者1人は無料。問い合わせは金津創作の森=電話0776(73)7800。

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