東村新一氏

 12月に行われる福井県の福井市長選挙に4選を目指して立候補する意向を表明している現職の東村新一氏(66)が7月19日、市役所で記者会見し、「財政の健全化は道半ばで、責任者として先頭に立って全力で取り組む」と出馬理由を説明した。

 東村氏は1日の市議会一般質問で、野嶋祐記議員(志政会)の質問に答える形で立候補の意向を表明したが、質問の事前通告がなかったとして、質問とともに東村氏の答弁も取り消されていた。

 東村氏は記者会見で、市政の最重要課題に、2018年2月の大雪で悪化した財政基盤を持ち直して盤石にすること、北陸新幹線の並行在来線の開業に合わせて公共交通の在り方を整理することを挙げた。県職員時代に上司と部下だった杉本達治知事との関係や、2019年4月の中核市移行に伴う嶺北10市町との連携中枢都市圏の形成で築いた各首長との関係を生かして「県や市町との連携を十分に図り、福井市のさらなる発展と市民の幸福に全力を注ぐ」と述べた。

 立候補表明後、市会4会派の会長らから不支持を伝える文書が提出され、一般会計補正予算案の一部が市議側の提案で削除されるなど、市議会からの反発が続いた。東村氏は「激しい向かい風の中にあり、私の真価が試されている」とし「全力で市政を担っていくことが私に与えられた使命」と決意を語った。

 ⇒4選出馬、議会が支持しない訳

 市長選を巡っては、福井市出身の元警察官僚黒川浩一氏(46)が立候補する意向を固めて15日に東京から福井に戻り、準備を進めている。共産党も候補者擁立を検討している。

 市長選は12月8日告示、15日投開票。

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