福井地裁=福井県福井市

 福井県内の大学に通っていた2019年4月、特殊詐欺の「受け子」として福井県坂井市の高齢者宅でキャッシュカードを盗んだとして窃盗の罪に問われた愛知県の被告の男(20)の初公判が7月18日、福井地裁(渡邉史朗裁判官)であった。検察側は、被告が浪費で学費が払えず報酬が高い受け子のアルバイトをツイッターで探し犯行に及んだと指摘。「動機に酌量の余地はない」として懲役1年を求刑、即日結審した。

 検察側の冒頭陳述や被告人質問によると、被告は学費や生活費を浪費し学費を入金できなくなったため、ツイッターで「#裏バイト」「#闇バイト」と投稿。「裏バイトあります」という登録名の人物から反応があり、無料通信アプリ「テレグラム」で会話したところ、特殊詐欺の受け子や出し子の意味を表す「『受け出し』が仕事」と言われた。盗んだキャッシュカードで現金自動預払機(ATM)から引き出した100万円のうち、約9万円を報酬として得た。

 起訴状によると、同被告は氏名不詳者らと共謀し4月19日、警察官を装い坂井市の民家を訪問。女性=当時(69)=にキャッシュカード2枚を封筒に入れさせ、女性が目を離した隙に別のカードが入った封筒とすり替え、ATMで計100万円を引き出したとされる。判決公判は8月29日午後1時半から。

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