5年ぶりにスーツを買った。セールで売ってた紺のパンツスーツで、着たらまあまあ似合ってた。パンプスも買って、転職活動への準備、着々と進行中。

 残るはトップスとバッグかー、まあ新卒じゃないんだし、白いシャツ!黒いバッグ!ってのはねぇ。いい大人が着たら逆に、仕事できなさそうに見えるよねぇ。

 とか考えていたら本書を発見。「顔のタイプを8つに分けて似合う服のテイスト」を見極めるという本書。「日本初!」を謳っているのだけど、なにが日本初なのか。

 著者の岡田実子さんはイメージコンサルタントという肩書きを持つ。「長年、骨格診断とパーソナルカラーから似合う服をアドバイスしていたが(略)、『顔』が似合う服を大きく左右することに気づき、顔タイプ診断というオリジナルメソッドを考案」したそう。

 なるほど。たしかに小説家の町田康が、猫は人間の顔部分だけが人間だと認識しているようで、首から下は「台」だと思っているって言ってたらしいし。そう考えたら顔超大事!!

 閑話休題。早速実践してみました。本書は「二重か一重か」「鼻は高いか低いか」といった自分の顔の特徴を選択していって、Aが多ければタイプはコレ、という感じで自分の似合う服のタイプを出す、というもの。

 不肖アリー、結果は「エレガント」タイプと相成りました。えー意外すぎる。エレガントと言われて連想する服を、生まれてこのかた着たことがないんだけど、ほんとに?

 エレガントタイプがどんなもんかページをめくると、「このタイプの有名人 北川景子さん、篠原涼子さん、中谷美紀さん、後藤久美子さん……」。えーと。えっ私、中谷美紀と同じタイプなのやったー!!!ってなるか!ちょっと、いくらなんでも現実と乖離しすぎて笑ってしまった。同じ女優なら杉田かおるに断然似てること、重々承知しております。杉田さん、子役から現在までご活躍中の日本が誇る演技派女優、大変素晴らしいお方です。鳥よ。

 エレガントは「大人タイプ」らしいのですが、しかし背が低いと子供っぽい、可愛いという印象が加わるらしい。私、身長155cm。じゃあ誰に該当するのだろう。そうか、杉田かおるか。鳥たちよ。

 難しいなあとか、共感できないなあって思う箇所もあるのだけど、何が難しくて何に共感できないか、読みながら気づいた。本書はプレゼンテーションの武器としての服、なんだ。一方でこれまで私は、着たいときに着たい服を着てきたことに気付かされる。洋服がどういう効果をもたらすか、最初の認識の時点でズレがあったんだ。客観的に着たらいいと思われる服を着ることと、主観で服を選ぶこと。どっちが偉いとかはきっとないけど、折衷案を見つけたり、どちらもを自在に行き来することができたら、それって最強じゃないか!と思った次第です。

 ファッションを楽しむ幅を、意外な方面から二倍も三倍も広げてくれた本書。

 エレガントタイプ、骨格ウェーブ、パーソナルカラー冬! なんか、美人になる予感&転職活動成功する予感しかしない……!!

(かんき出版 1400円+税)=アリー・マントワネット

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