足羽川の堤防が決壊し、多数の住宅が浸水した福井県福井市春日1丁目周辺=2004年7月18日午後2時半ごろ(福井新聞社ヘリから)

 福井県の嶺北地方を局地的な大雨が襲い、死者・行方不明者5人を出した福井豪雨は7月18日、発生から15年を迎えた。2018年7月の西日本豪雨では14府県で270人以上が亡くなるなど全国で大規模な水害が相次いでおり、福井豪雨の経験や教訓を生かした各地域の主体的な備えが求められている。

 福井豪雨は2004年7月18日に発生し、4人が死亡、1人が行方不明となり、19人が重軽傷を負った。住宅の全半壊約200軒、床上・床下浸水は1万3600軒超に及んだ。1時間雨量は旧美山町(現福井市)で最大96ミリ、福井市で75ミリ、同町の24時間雨量は平年の7月の1カ月分を超える285ミリを記録した。

 本格的な雨は未明から昼までの半日ほどだったが、同町では土石流などによる住宅の損壊が相次ぎ、福井市中心部では足羽川の堤防が決壊し浸水被害が拡大した。ともに伝統工芸産地の鯖江市河和田地区、旧今立町大滝区(現越前市)も深刻な被害を受けた。

 JR越美北線は、一乗谷-美山間(9・2キロ)の足羽川に架かる鉄橋7基のうち5基が流失し、軌道が崩壊するなど大きな被害が出た。同区間は代行バスによる運行が続き、全線での運転再開までには約3年を要した。

 節目となる18日は、堤防決壊で多くの住宅が浸水した福井市豊地区の豊小学校が「福井豪雨15年メモリアル集会」を開き、児童たちが生まれる前に発生した未曽有の水害について学ぶ。同市木田公民館は、当時の様子をとらえた写真展を21日まで開催する。同市防災センターも26日から写真パネル展を開く予定。

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