【越山若水】ことしは数日過ぎてしまったけれど、七夕と聞くと、子どもを通わせていた保育園の行事を連想する。前後の土曜日に地域の人たちを招待して、露店やゲーム、出し物を行った▼保護者にも役割が振られた。ある年は合唱に出てほしいといわれ、渡された楽譜がSMAPの「夜空ノムコウ」。保育士さんがニッコリしながら毅然(きぜん)と「ちゃんと練習しておいてくださいね」というので1カ月ぐらいの間だったか、週2回ほど仕事帰りに園に通った。だから今もこの歌は口ずさむことができる▼この保育園では運動会でも「慎吾ママ」の歌が会場に流れ、ビデオを見返すたび耳に入った。それより昔、独身時代はカラオケの選曲で田原俊彦さんのお世話になったし、もっと前、小学生のときはフォーリーブスが、男子の目にアイドルというよりヒーローだった▼筆者は、だれかの熱心なファンというわけではなかった。それでも、ジャニーズ事務所のタレントたちのパフォーマンスは身近にあふれ、生活をずっと彩ってくれていることに気づく。それらたくさんの夢と楽しさを世に送り続けたジャニー喜多川さんが亡くなった▼すべての人は輝く何かを持つ―「世界に一つだけの花」の、争いはよそうというメッセージは好きだった。ジャニーさんも、ショービジネスへの情熱の根底に平和への願いがあったという。ご冥福を祈りたい。

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