精巧に復元された法隆寺の国宝「釈迦三尊像」や焼損壁画の展示が進む会場=7月10日、福井県福井市の福井県立美術館

 東京芸術大学の最先端技術で精巧に復元したシルクロードの文化財や絵画を一堂に並べる福井県立美術館の特別企画展「東京藝術大学スーパークローン文化財展~バーミヤン、敦煌、法隆寺からゴッホまで~」(同美術館、福井新聞社、福井放送でつくる同展実行委員会主催)は7月12日開幕する。

 スーパークローン文化財は、「保存」と「公開」を両立する文化財の新たな継承法として、東京芸大が開発した特許技術。3D計測や3Dプリンター、X線解析などのデジタル技術と、伝統の職人技を融合し制作した計約120点を展示する。

 テロで爆破されたアフガニスタン・バーミヤンの東大仏天井壁画は、破壊前の画像をデジタル処理し、岩壁の凹凸も含めて精密に復元。法隆寺金堂は、焼損した壁画と門外不出の国宝、釈迦三尊(しゃかさんそん)像が置かれた空間を再現する。

 1日から続く展示作業は大詰めを迎えているが、作業のほとんどは立て込みとあって、館内にはトンカチや電動ドライバーの音が鳴り響いていた。

 11日まで前売り券(一般1200円、ペア券2300円)を販売している。当日券は一般1400円、高校生800円、小中学生500円。13日午後2時からはスーパークローン文化財の生みの親、東京芸大の宮廻正明(みやさこ・まさあき)名誉教授による記念講演会がある(要観覧券)。特別企画展は8月25日まで。県立美術館=電話0776(25)0452。

関連記事