東村新一市長(左)に「福井市の運営は委ねられない」とする申し入れ書を読み上げる市議会会派一真会の奥島光晴会長=7月1日、福井市役所

 福井県の福井市長選に4選を目指して立候補する意思を表明した東村新一市長(66)に対し、福井市議会の最大会派「一真会」を含む4会派が不支持を表明した。市議会多数派が4選を支持しない背景の一つに、2019年4月に行われた知事選までの経緯がある。

 市議会多数派は、県都出身の知事誕生を目指して東村氏に立候補を打診したが断られ、一真会のベテランは「知事選出馬を断った時点で、市長の4選はなくなった」とする。4選阻止に向けた動きを水面下で進めていたが、7月1日に東村市長が出馬表明したことを受け、準備していた申し入れ書を急きょ提出した。

 申し入れ書は「市会は県都福井市から知事を出すことが市と県の発展につながるとの思いから、東村県政を樹立したかった。2017年の暮れまでは、あなた(東村氏)もまんざらでもなかったが、18年の初めになって突然不出馬の意向が伝わった。家族の反対を理由にした辞退は、公人としてあるまじきもので失望した」とする。

 東村市長は、一真会の奥島光晴会長が読み上げる申し入れ書を、口を真一文字に結びながら目を通した。「これを渡されてどうすればいいのかがよく分からない」と話し、「福井に住む人間として、どういう幸福感を持つべきかを市会の皆さんに話してきたが、公人としてあってはならないと片付けられてしまった」と不信感をあらわにした。

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