銀色にきらきらと輝くリュウグウノツカイ=7月5日、福井県小浜市川崎3丁目の小浜漁港

 深海から「大漁の使者」現る? 福井県おおい町大島沖合の定置網に深海魚のリュウグウノツカイが入り、7月5日、福井県小浜市川崎3丁目の小浜漁港に水揚げされた。県漁連小浜支所の職員は「竜宮からわざわざ、やって来てくれたんだから、いいことがあるかも。玉手箱じゃなくて大漁を持ってきてほしい」と話していた。連絡を受けて引き取った福井県坂井市三国町崎の越前松島水族館で7日まで展示している。

 午前6時ごろに水揚げされ、そのときはまだ生きていた。全長約1・7メートルで平べったく、全身は銀白色できらきらと輝いている。頭から尾にかけ、真っすぐ細くなる姿は、まるで日本刀。赤い背びれに加え、頭と腹にも細長いひれが生えている。

 同館によると、生態は不明な点が多いが、水深200~1千メートル付近に生息していると言われている。定置網に掛かることがまれにあるが、夏場に捕獲されるのは珍しい。

 県漁連小浜支所の加藤祐二支所長(55)は「地震の前兆と言われることもあるが、なかなか見られる魚じゃない。いいことの兆しでは」と販売や廃棄はせず、同館に引き渡した。「竜宮から来たなら人魚と一緒。食べたら八百比丘尼みたいに、不老不死になるかも」と笑っていた。

 同館では氷漬けにして展示している。標本にしたものは色素が抜けるため、同館博士の笹井清二さん(47)は「銀白色のきれいな生の状態で見られるのは珍しい。多くの方に来てほしい」としている。

関連記事