福井市の本年度一般会計補正予算案を否決した市議会総務常任委員会=7月4日、福井市役所

 福井県福井市議会は7月4日、総務常任委員会を開き、新幹線県内延伸に向けたプロモーション費が盛り込まれた本年度一般会計6月補正予算案の総務関係分を反対多数で否決した。議会事務局によると、委員会での予算案の否決は極めて異例。12月の市長選に立候補を表明した東村新一市長に不支持を伝えた会派の委員が反対した。

⇒対立が新幹線の開業準備に影響か

 東村市長は報道陣の取材に「思っていなかった結果」と厳しい表情で応じ、市長選の出馬表明が影響しているかとの問いには「一つの要因かもしれない」と答えた。

 総務常任委では、新幹線開業に向けた首都圏での情報発信や、今後のプロモーション活動に向けた情報収集の予算230万円が議論の対象になった。青木幹雄副委員長(政友会)、奥島光晴委員(一真会)、寺島恭也委員(同)が「予算額が小さすぎる」「議会が近く立ち上げる観光振興の特別委員会の調査結果を踏まえ、集中的に予算を投じるべきだ」などと反対した。

 石丸浜夫委員(志政会)は「観光誘客に必要」、鈴木正樹委員(共産党)は「新幹線には反対だが情報収集は構わない」と賛成したが、津田かおり委員(公明党)も反対に回り賛成2、反対4で否決した。酒井良樹委員(市民ク)は採決を棄権した。

 田中義乃委員長(一真会)は「常任委として修正案を出すか今後協議する」と述べた。市長選との関連については否定した。前田和宏総務部長は「しっかりした予算を組むための足がかりの予算だと説明したが理解を得られず残念」と話した。

 一方、同日の建設常任委では、並行在来線を運営する第三セクターの準備会社設立に向けた1次出資金1500万円について、堀江廣海委員(一真会)が「2次出資金を含めた全体像が明らかでなく認められない」と主張するなどし、この日の採決が見送られた。11日までの会期中に再度、同委員会を開いて理事者側の説明を求めることにした。

 議会事務局によると、2001年9月に予算特別委が福井中央卸売市場内PR館建設費を盛り込んだ特別会計補正予算案を否決している。

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