福井市議会の最大会派一真会の議員が、東村新一市長に運営責任を追求した市セーレンプラネット=7月3日、福井県福井市中央1丁目

 定例福井市議会の7月3日の一般質問で、東村新一市長の4選不支持を表明している最大会派一真会のベテラン議員が、事前の通告が要らない「関連質問」で、福井市のハピリンにあるプラネタリウム施設、セーレンプラネット(福井市自然史博物館分館)の赤字の責任を市長に追及し、対決姿勢をあらわにした。一真会の別のベテラン議員は、常任委員会も「荒れるだろう」と話し、補正予算案否決などの波乱を示唆した。

 皆川信正議員(一真会)が事前の通告に従い、ドームシアターや展示室があるハピリン内の市セーレンプラネットの入場者数や収支などを質問した後、見谷喜代三議員(同)が「関連質問をお願いします」と挙手。「セーレンプラネットの有料入場者数は右肩下がりで、赤字と聞いている。市長の責任は極めて大きいと言わざるを得ない」と述べ、現状に対する見解をただした。

 東村市長は「新しい質問があるので即座に回答できない部分もあるかもしれない」と戸惑いを見せつつ、「セーレンプラネットは(西口再開発ビルに)NHKの誘致がかなわず、いつまでも福井の駅前を空洞化させるわけにいかない中、子どもの理科離れを防ぐ教育博物館を観光施設としても使おうという発想で取り入れた」と経緯を説明。「課題はたくさんあるかもしれないが、一生懸命に対応していかなければならないという決意をさらに新たにしている」と応じた。

 一般質問の後、一真会の別のベテラン議員は「(見谷議員のような質問が)これからもどんどん出るだろう」と話し、各常任委員会も「言わなければならないことが山ほどある。荒れるだろう」と波乱を予想した。

 皆川議員と近藤實議員(無所属)の質問に対する理事者答弁などによると、指定管理者が運営するセーレンプラネットの2018年度総入場者数は10万7047人と、開館した16年度以来2年ぶりに10万人を超えた。一方で、有料のドームシアターの入場者数は18年度1万7437人で、前年度を4369人下回った。

 施設の指定管理者の18年度収支は、料金収入939万円、市からの指定管理料1億3240万円に対し、施設運営費は1億5831万円で、1652万円の赤字となった。赤字幅は17年度に比べ480万円縮んだ。

 有料入場者増へセーレンプラネットは13日から特別展「恐竜と宇宙」を開催、県立恐竜博物館の協力で制作したドームシアターの新番組を上映する。

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