参院選福井選挙区の候補者ポスター掲示板=福井県福井市内

 第25回参院選は7月4日公示され、21日の投開票に向けて選挙運動がスタートする。全体の勝敗を分ける32の改選1人区を中心に与野党攻防が激化。比例代表には、個人名の得票順で当選者を決める非拘束名簿式と別に、あらかじめ順位を指定し、優先的に当選できる「特定枠」が新たに導入された。選挙区、比例合わせて360人超が立候補を準備する。

 参院選福井選挙区(改選数1)には、自民党現職で経済産業政務官の滝波宏文氏(47)=公明党推薦=と、共産党新人で野党統一候補の山田和雄氏(51)、諸派新人で政治団体「NHKから国民を守る党」の嶋谷昌美氏(48)の3氏が立候補を予定し、臨戦態勢に入っている。立候補の届け出は4日午前8時半から福井県庁正庁で受け付ける。

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 3年前の前回と同じく、与党候補に野党統一候補が挑む構図が中心となる。憲法改正や北陸新幹線の早期整備、原発をはじめとしたエネルギー政策に関する政策論争に注目が集まる。

 公示日の4日、滝波氏と山田氏は福井市内で第一声を放つ予定。

 参院選は3年ごとに定数の半数を改選。今回は2013年当選組が改選を迎える。昨年、定数242の6増が決まり今回は3増を適用。124議席(選挙区74、比例50)を争い、選挙後の定数は245となる。安倍晋三首相(自民党総裁)は自民、公明両党で非改選を含めた過半数確保を勝敗ラインに設定。53議席で足りる低めの目標だ。自民党は6年前、改選1人区(計31)で29勝するなど大勝しており、減り幅をどれだけ抑えられるか守りの選挙戦となりそうだ。

 立憲民主などの野党5党派は全改選1人区で候補者を一本化し、自民党に対抗。16年参院選の「11勝」超を目標とし、安倍政権下での憲法改正に前向きな「改憲勢力」の伸長を阻止する構えだ。

 改憲勢力は、改憲案の国会発議に必要な3分の2以上の議席を衆参両院で確保しており、参院で維持するかどうかが焦点。改憲勢力が86議席を取れば、非改選と合わせて定数の3分の2を超える164議席に達する。

 今回、比例の改選議席は2増となる。自民党は「鳥取・島根」「徳島・高知」の2合区に公認候補を出せない2県の救済のため、公選法を改正し「特定枠」を新設した。「1票の格差」是正で埼玉選挙区の改選議席も1増やした。野党は「定数増は自民党の自己都合。身を切る改革に逆行する」と厳しく批判する。

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