福井県庁

 高齢運転者による交通事故が全国で相次いでいることを受け福井県は、ブレーキとアクセルを踏み間違えた際に急発進を抑制する後付け装置の設置費用補助に乗り出す。同様の制度は東京都が導入予定だが、福井県は運転を自宅周辺のみとするなど、運転地域や時間帯を自主的に限定する高齢者を対象にするのが特徴。具体的な開始時期や対象年齢は今後決める。

 6月27日発表した2019年度6月補正予算案に関連事業費366万6千円を盛り込んだ。

 福井県警のまとめによると、県内では昨年、65歳以上の高齢運転者が第1当事者となった交通事故が337件(前年比10件減)発生した。県は運転に不安のある高齢者に免許証の自主返納を促しているが、さまざまな事情で返納に踏み切れない人も多い。

 急発進抑制装置は、アクセルが急激に踏み込まれた際に車速信号を検知、アクセルを電気的に制御する。県が設置費用の半額(上限3万円)を補助する。夜間や悪天候、一定の区域外などは運転しないと決めた高齢者のみを対象にすることで、限定運転を促し、効果的に事故防止につなげる考え。

 補助の申請時に限定運転の宣言書を提出してもらうことを想定している。交通安全教室や安全運転サポート車の体験会などでは、引き続き免許の自主返納も促す。

 福井県県民安全課は「装置の設置で少しでも事故のリスクを低くするとともに、限定運転の宣言をすることで安全運転の意識を高めてもらえたら」と話している。

 高齢運転者の事故防止策として国は、自動ブレーキなどの安全機能が付いた自動車のみを運転できるようにする新たな免許制度の創設を検討している。

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