敦賀税務署管内の最高路線価としては27年ぶりに上昇した「敦賀駅前広場通り」。新幹線開業の期待感が表れた形だ=7月1日、福井県敦賀市白銀町

 金沢国税局が7月1日発表した2019年分の北陸3県(福井県、石川県、富山県)の路線価で、福井県内の最高地点は福井市中央1丁目の福井駅西口広場通りとなり、価額は3年連続で上昇した。さらに敦賀税務署管内の「敦賀駅前広場通り」(福井県敦賀市白銀町)が1平方メートル当たり6万4千円と前年より千円高く、最高路線価として27年ぶりに上昇。2023年春の北陸新幹線敦賀開業への期待感が表れた格好だ。その一方で、県内の標準宅地価額の対前年平均変動率は26年連続のマイナスとなり、下落幅も拡大した。人口減少と高齢化を反映し地域格差が広がっている。

 敦賀駅前広場通りはJR敦賀駅前ロータリーの一角。県不動産鑑定士協会の宮岡広英会長は「郊外大型店への顧客流出など商店街の環境は厳しいが、新幹線開業に向け敦賀駅西地区の整備が期待される。周辺住宅地との価格差縮小による割安感も認められる」と指摘している。

 福井、敦賀以外の4税務署管内の最高路線価は、三国署の坂井市春江町随応寺の嶺北縦貫線が1平方メートル当たり3万9千円で横ばい。三国は今回、最高路線価の地点をあわら市温泉3丁目の田中々・舟津線通りから変更した。

 武生、小浜、大野は下落した。大野市元町の七間通りは同3万円で前年比マイナス3・2%と下落率が大きい。

 県内の標準宅地の継続調査地点3625地点のうち、評価基準額が上昇したのは前年比50地点増の200地点。横ばいは同134地点減の1815地点。下落は同154地点増え1610地点だった。

 金沢国税局管内の対前年平均変動率は、石川が0・7%(前年マイナス0・1%)で27年ぶり上昇。富山はマイナス0・2%(同マイナス0・6%)で27年連続の下落となった。都道府県庁所在地の最高路線価の順位は、福井市が一つ上がり28位。金沢市は1平方メートル当たり90万円で17位(前年16位)、富山市は同49万円で22位(同22位)だった。
 

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