工事が進む、JR富山駅南側の「ホテルJALシティ富山」建設予定地=富山県富山市

 2015年の北陸新幹線開業に伴い、石川県金沢市中心部で続いたホテル開発が富山県富山市のJR富山駅周辺にも波及している。金沢駅周辺は大規模用地が既に売れてしまい、新たな供給がほとんどない状態。大手資本は物色の範囲を広げ、割安感のある富山に注目が集まっている。

⇒福井県内の最高路線価上昇

 西松建設は富山を「金沢と同じぐらいのポテンシャルがある」と評価。富山駅南側で「ホテルJALシティ富山」の建設を決めた。観光客やビジネス客を見込み、22年のオープンを目指す。今年4月には、大和ハウスグループが同じエリアでホテルを開業。さらに駅周辺で複合施設の進出計画もある。

 富山県不動産鑑定士協会の宮川裕司会長は「金沢の投資先が飽和状態となり、大手資本の関心が富山に移っている」と分析する。

 金沢駅周辺では依然としてホテル需要は高いが、利便性の高い土地は品薄の状態だ。ホテル開発は市中心部の香林坊や片町へ広がり、地元不動産関係者は「建設ラッシュに一服感がある」とみる。一方で大通りから入った場所などでは分譲マンションの開発が活発だ。

 福井県福井市の福井駅では、西口の三つのエリアで再開発事業が同時に進む。千人規模のホールやマンションのほか、商業施設や温浴施設などが新たに整備される計画もある。

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