4遺体が見つかり、従業員4人が負傷した豊島繊維の工場火災=6月20日、福井県永平寺町松岡石舟(日本空撮・小型無人機ドローンで撮影)

 豊島繊維(福井県永平寺町松岡石舟)の工場火災でベトナム人技能実習生の21歳の女性が犠牲になったことを受け、実習生を紹介する県内の協同組合は紹介先の防火対策の確認と対策強化を求め、実習生には自らの命を守ることを最優先するよう指導している。

 亡くなった女性らベトナム人13人、中国人6人を豊島繊維に紹介していた大野市の協同組合は「今回のようなことが二度と起きないよう、実習生を紹介している22の企業の防火対策がどうなっているのか再確認したい」と力を込める。

 組合によると、豊島繊維の寮がある事務所棟が全焼したことから、実習生は大野市内の研修所で仮住まいを余儀なくされている。多くが「業務再開後に戻る」と話す一方、「火災を思い出すので転籍したい」という声もある。同社の再開は当分困難とみられ、組合は実習生が織布工として日本で働き続けられるよう、別の繊維会社への転籍も模索している。

 県内の別の協同組合の幹部は「実習生は責任感と連帯感が強い。火が出たら自ら火を消し、仲間と一緒に逃げようとすると思う」と心理を解説する。この組合は実習生に対し、火災時は何も持たず逃げるよう繰り返し指導するようになったという。

 大野市の企業に実習生を紹介する大野商工会議所は「国は実習生の待遇改善に力を入れている。防火対策強化も待遇改善の一つ。こうした観点から企業に安全管理の徹底を呼び掛けたい」と話す。

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