妻の両親と同居、マスオさんの現実

こんにちは!ゆるパブメンバーのちばです。福井県に移住してきて3年目。エセ福井弁が自然と口から出るようになるほど福井にも溶け込んできました。移住する前は、福井出身の妻と東京で核家族として8年間住んでいましたが、福井に移住が決まると同時に僕が“マスオさん”状態(妻の実家で義父母と暮らす)になることが決定。つまり僕は“マスオさん”3年目なのです。そんな生活をしていると「奥さんの実家に住むってどんな感じなの?」「問題とか起きない?」なんて質問をよく受けるようになりました(笑)いったい“マスオさん”状態はどんなことが起きるのか?核家族から妻の実家に移り住み、お義父さんお義母さんとの生活をしていく中で感じたことや気づいたことがたくさんあったのです。
 
■僕が同居を選んだ理由
 
厚労省のデータを見てみると、大家族世帯数は平成元年から比べると約3分の1に減少しています。裏を返せば年々核家族が増加しているということになりますが、東京でも福井でも大家族の減少は体感としてなんとなく感じます。実は妻の実家には妻の弟夫婦(長男とお嫁さん)が元々同居していましたが「自分たちの生活をしたい」ということで家を建て出ていきました。時代の流れなのか「親との同居」を選ぶ人は少なくなってきている中、なぜ僕が同居を選んだかというと(1)義父母からの提案(2)マイホームへのこだわりがなかった(3)子育てするなら同居のほうが負担が減るという理由があったのです。その理由でスタートした“マスオさん”でしたが、すべてが順調にいくわけではなかったのです。
 
■嫁姑問題ならぬ、別の問題
 
嫁姑問題といえば例が星の数ほどあると思います。「嫁姑問題はうちには関係ないや」なんて考えていた僕ですが、考え方が甘かった。(笑)嫁姑ではなく母娘問題が勃発。昔から抱えていた母親への不信感や母と娘の微妙な関係が再燃。それと同時に義父母と僕たち家族との軋轢が生じ始めたのです。じりじりと溝を深めていく。そりゃそうだ。今まで弟夫婦が出ていったあとは二人で住んでいたのに、家族がどどっと増えてリズムを狂わされるのだから。なにかあれば小言が飛び交い、生活のルールやスタイルの違いにストレスもじわじわと増えていく。送り迎えや家事などをする人が増えるので「子育ての負担が減る」なんて考えていましたが、気づけばそれよりもイライラのほうが強くなっていたのです。若い夫婦が「同居をしない」という選択をするのも、このストレスが原因なんだなということにその時気づきました。こんなストレス抱えるなら自由に、自分たちのリズムで過ごしたほうが楽ですもんね。
 
■それでも楽にはなった子育て
 
僕には娘が3人いますが、上の2人は東京に住んでいるときに福井への里帰りで出産しています。その時の安心感はやっぱりあって、特に、出産、子育て経験者の手を借りることができるのは妻にとっては大きな力だったのです。3人目が生まれた際は福井に住んでいましたが、義父母が一緒にいることで子供の送り迎えや家事を分担できるし、金銭的な協力も得られることは大きいのです。いくらストレスがあると言えど、楽しいことにはみなで笑うし、義父母がいることで僕自身仕事を心置きなくできます。つまり、家族をみんなで守っていける。消費も家族単位になるから無駄な出費が減るし、家事育児は分散されるので負担は減り、またマイホームを建てる必要もないので大きな出費も防げる。親が忙しくてもおじいちゃん、おばあちゃんの愛情を子どもたちはもらえる。マスオさん状態を自分で認めてストレスを外せば、実はいいことだらけ。僕はそこにフォーカスして同居を選んだのです。
 
■どうやってストレスを乗り越えるのか?同居のコツ
 
問題はあるけど負担は減る。問題はないけど負担は増える。このどちらをとるか?で同居かマイホームかを選ぶわけですが、僕は欲張りな人間なのでどっちも欲しかった。(笑)負担は減るし、協力も得られるし最高じゃん!的な状態がよい。そんな中、住んでみて気づいたことは、おそらくうまくいかない同居というのは圧倒的な“対話不足”の可能性が高いのではないかと思うのです。実際住み始めて家族がストレスまみれだった時は、「なにが不満なのか?」「どうしてほしいのか?」「どうしたらお互いストレスなくできるのか?」などの会話をほぼしていなかったのです。特にマスオさんである僕には義父母は聞きづらいし、逆に僕自身も義父母には話しかけづらい部分があって、お互いがお互いのことを推測しながら生活していたのです。同居しているのに。(笑)

   一番避けたい“対話”を根気よく続けた先に、負担も協力も得られて楽しく過ごせる(もちろんあくまで他人の家なので、気は遣います)という状態が待っていた。理解し合う、認め合うことができないからこそ軋轢が生じる。(僕は最近髪を染め、仕事で東京に行くことも多いのですが、「勝手に金持ちだと思い込み、勝手に遊んでいる」と義父から思われ、「40手前にもなってそんな髪の色でだれが信用するんだ」と言われたこともありました。)もちろんそれができない、耐えられない、難しいのであれば別居も選択肢としてありだと思うし、“何かを得るためには何かを犠牲にしなければいけない”ということが頭にあれば、どちらをとるかが決まってくるのかもしれませんね。

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【ゆるパブコラム】福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。ゆるパブメンバーを中心に執筆中。

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