津波を想定し、砂浜から避難を始める訓練の参加者=6月29日、福井県坂井市の三国サンセットビーチ

 東日本大震災の教訓を次の災害への備えに生かそうと福井新聞社(本社福井県福井市)と河北新報社(本社宮城県仙台市)は6月29日、防災・減災ワークショップ「むすび塾」を福井県坂井市三国町で開いた。同市は3700人以上が犠牲となった1948年の福井地震の震源地。日本海側での地震、津波を想定した模擬避難訓練と語り合いを通し、命を守るための行動を考えた。

【D刊】避難路歩き課題体感

 模擬避難訓練は、日本海の活断層を震源とするマグニチュード(M)7級の地震が発生、8メートル超の津波が襲来するとの想定で実施した。地元住民らが三国サンセットビーチと九頭竜川河口付近から港町を抜ける二つのルートに分かれ、避難した。

 地震発生の合図の後、住民らは一斉に、高台にある津波一時避難場所を目指して歩いた。足が不自由な人の避難も想定、車いすも使った。坂道に息を切らしつつも、互いに声を掛け合いながら力強く歩を進めた。

 避難経路や海抜の高さも確認。「実際に避難を体験することは重要」「普通に避難するのと車いすを押しながらでは全く違う」などと話していた。

関連記事