左足でブレーキ、右足でアクセルを踏む「左足ブレーキ」。専門家は「不慣れな人はかえって危険」と指摘する=福井県福井市の福井自動車学校

 県警運転免許課に尋ねると、どの足でペダルを踏むかに「法的根拠はない」。ただし、福井自動車学校(福井市)で教習に使われている教本には、二つのペダルは「右足で踏む」とあり「運転姿勢を安定させるため、操作しない左足はフットレストに置きましょう」と書かれている。

 指導員歴約30年という同学校の横山信弘教頭は、左足ブレーキのデメリットとして▽踏み加減が調整しにくい▽二つのペダルを同時に踏んでしまうとブレーキの効きが悪くなる―などを挙げた。国土交通省福井運輸支局の横山淳一首席陸運技術専門官(整備担当)は踏み加減のほかに「左足で頻繁にブレーキペダルを踏めば、ブレーキ多用で利きが悪くなるフェード現象になる恐れがある。また、ブレーキランプの点灯が多いと、後続車のスムーズな走行を妨げるケースもある」と指摘。「左足ブレーキの人がMT車に乗る機会があると、ブレーキペダルの踏み方が大幅に変わってしまう」とも話した。

 NPO法人・高齢者安全運転支援研究会(東京)の平塚雅之事務局長は「踏み間違い防止の観点だけでいえば、左足ブレーキには合理的な側面もある」とする一方で、「それは長年の経験で体が覚えている人だけ。不慣れな人はとっさに反応できず、かえって危険なので絶対にやめてほしい」と指摘している。

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