創造農学科が開設される生物資源開発研究センター=福井県あわら市二面

 福井県立大学は2020年春、生物資源学部に「創造農学科」を新設する。福井県あわら市の生物資源開発研究センターを拠点に、県内の農関係者による講義や農業法人、園芸施設での実習、福井の特産品となる新品種開発など、地域密着の実践型カリキュラムを用意。農業や環境保全、食品加工、行政などを幅広く捉える“農のゼネラリスト”を育成し、地元定着や福井の農産業の活発化につなげる。定員は30人(編入枠5人)。今秋の推薦入試から募集を始める。

 生物資源学部で、これまで農に関する研究や調査を行ってきた生物資源学科(定員45人)が基礎から応用を担い、創造農学科は応用から実践と位置付けた。栽培から流通・販売までを一貫して経験したり、県内の生産現場や研究機関で実習したりして、幅広い知識や経験、創造性を培う。

 来年4月の開設に向け県は、6月補正予算案に生物資源開発研究センターの改修費など1億3366万円を計上。20年度にセンター敷地内に講義室や実験室、調理室などを備える木造平屋建ての新学科棟(床面積約700平方メートル)を建設する。ハード整備の総事業費は約4億2千万円となる。

 専任教員は計8人。生物資源学科の4人に加え、野菜や草花、農業などの専門家を新たに4人採用する。

 新学科の設置は、福井県立大学の第3期中期計画(2019~24年度)で示した学部・学科創設の第1弾。進士五十八学長は、動植物から微生物まで資源全般にわたる育成栽培技術を学習、体感できる全国的にも珍しいカリキュラムとし、「地域の持続性の強化と県の農業新時代をリードする人材を輩出したい」とコメントした。

 このほか、24年度までに開設を目指す地域経済系と古生物学系の学部開設に向け、準備費用に825万円を充てた。

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