「フェリーふくおか2」が接触した灯浮標=2017年9月(神戸海上保安部提供)

 運輸安全委員会は27日、兵庫県の明石海峡で昨年3月、乗客の急病人を海上保安庁の巡視艇に引き渡そうとしていたフェリーが灯浮標(ブイ)と衝突した事故の調査報告書を公表した。船長が、急な潮流変化により順調に進まない巡視艇との接近作業に気を取られ、急病人を早く引き渡したいとの焦りも重なり、ブイとの位置関係を十分に確認できていなかったのが原因としている。

 報告書によると、急病人は事故から約50分後、巡視艇への搬送に成功し病院に運ばれた。フェリーは右舷のプロペラがブイのチェーンを巻き込んで脱落したり、損傷したりした。現場で約19時間立ち往生した。

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