映画『踊ってミタ』で初ヒロイン・古泉ニナを務める加藤小夏 (C)2020「踊ってミタ」製作委員会

 女優の加藤小夏(19)が映画『踊ってミタ』(2020年初春公開)で映画初ヒロインを務めることが23日、わかった。映画も本格出演は初めてで、元アイドル役に挑戦する。

【別カット】制服姿でほほえむ加藤小夏

 本作は岡山天音主演、飯塚俊光監督がメガホンを取る地方再生型ヒューマン・ダンスムービー。加藤はオーディションで古泉(こいずみ)ニナ役を勝ち取った。古泉はアイドルデビューするものの、家庭の事情で脱退。しかし、夢をあきらめきれないという役どころで、岡山演じる主人公・三田と並行した、もう1つの軸として物語は展開していく。

 飯塚監督は起用理由を「加藤さんと初めて会ったとき、かっこいいなと思いました。ぼくが描くかっこ悪いヒロインを演じたらどうなるのだろう、と興味を持ちました。加藤さんは、ぼくの映画に足りないかっこよさを埋めてくれる大切な存在です」と説明した。

 オーディションで古泉役をつかんだ加藤の特技はダンス(ジャズヒップホップ歴11年)。「岡山天音さんをはじめ素敵なキャストの皆さん、飯塚監督、スタッフさんたちのおかげで、古泉ニナとして真っ直ぐにぶつかり、作品と向き合うことができました。私はダンスがきっかけでこの仕事を始めたので、女優として踊りの仕事をできることに幸せを感じています。この作品を通して一歩を踏み出すきっかけになれたらうれしいです」と力を込めた。

 加藤は、初演技だったドラマ『I”s(アイズ)』(19年)でも岡山と共演している。尊敬している俳優に岡山の名前を挙げるほどの影響を受けた。「今回、天音さんとは2度目の共演で『踊ってミタ』の出演が決まってから、天音さんが演じる三田に会えるのが楽しみで仕方なかったです。現場では天音さんがいる安心感があって、カメラが回ってる時は緊張感があって。初めての映画だったので天音さんの存在はものすごく大きかったです。古泉の曲がった感情を引っ張ってくれました」と共演を喜び、感謝した。

 そして「この役は今の私のイメージとは似ていないところが多いと思うのですが、私自身、中学生のころの私に近いものを演じている間に少しずつ感じはじめました。思春期ならではの上手に伝えられずに曲がっていってしまう気持ちは古泉と分かり合えたと思います」と撮影を振り返っていた。

 また、加藤のほか、ネクストブレイクの若手女優が個性豊かなキャラクターを演じる。町の自立支援施設でダンスを教える乱暴だけど生徒に人気のヤンキー風の講師・ミネタ役に『Seventeen』専属モデルで、ドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(19年)で注目を集めた横田真悠。また、古泉に対して陰湿な嫌がらせをする女子高生3人組の中森役を森田想、南野役を白石優愛、松田役を小牧那凪が務める。

 そして、古泉の脱退後、人気アイドルグループに押し上げたアイドル・りりり役を14歳ながら自身のYouTube公式チャンネル『りりりチャンネル』の動画再生回数が1.3億回を超える人気ダンサー・りりりが、三田が町のPR映像のために呼び寄せたコスプレイヤー・百田を人気コスプレイヤーの霜月メアが演じる。

■ストーリー
 意識高い系の映像作家になる夢に破れ、故郷も町役場の観光課職員となるが、夢を諦めきれずにいる三田。そんな彼の元に、2週間で町を活性化しろとの町長からの命が下る。しかし、観光名所も何もない町で画期的な案があるはずもなく、苦肉の策で町民参加の「踊り」によるPR映像を製作することになり、そこから三田の悪戦苦闘の日々が始まる――。

 一度は町に見切りをつけたものの、それでも町や人にそれぞれの思いを抱く、つながりの薄かった人間たちが、「踊り」を通じて一歩踏みだし、触れ合い、自身と向き合うことで生きる活気や絆、そして夢を取り戻していく姿を描く、観るものを熱くするヒューマン・ダンスムービー。

関連記事