福井県永平寺町の豊島繊維の火災で、県警福井署と永平寺町消防本部は6月22日、実況見分を行い、火元の特定に向け全焼した4棟を調べた。実況見分は同日終了。今後、現場の状況と従業員らの話を照らしながら原因の特定を急ぐ。

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 福井署によると、4人の遺体のうち、この日身元が判明した同社社員の男性(29)=同県鯖江市=は織機のメンテナンスなどを担当しており、死因はやけどや煙を吸い込んだことによる焼死とみられる。いずれかの工場で作業中だった可能性が高い。発見場所は、隣接する第2工場と第3工場の間で、両工場をつなぐ2本の通路の間の屋外空間だった。工場間の距離は2~3メートルほど。

 消防によると、他の遺体は第2工場内で1体、東隣の第3工場内で2体見つかった。福井署は司法解剖し身元や死因の特定を急ぐ。50代男女とベトナム人技能実習生の20代女性の3人と連絡が取れていない。

 22日の実況見分は約15人態勢で行った。21日は最も激しく燃えていた敷地北西側の第1工場を中心に調べ、22日は第2、第3工場、事務所棟も含めて調べた。第2、第3工場を通って避難した男性従業員によると、両工場内は停電し、煙で視界が悪かったという。通路のシャッターがボタンを押しても開かず、避難に時間がかかったという。

 火災は20日午後2時ごろ発生、約7時間15分後に鎮火した。

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