NBAのドラフト会議で、日本人初となる1巡目、全体9位で指名され笑顔を見せる八村塁=6月20日、ニューヨーク(ゲッティ=共同)

 米プロバスケットボールNBAのドラフト会議が6月20日(日本時間21日)、ニューヨークで行われ、日本代表のエースで米ゴンザガ大でプレーした八村塁(21)がウィザーズから日本人初となる1巡目、全体9位で指名された。八村は「すごい。現実じゃないみたい。NBAに行くんだと言ってくれた中学時代のコーチ、高校、大学と支えてくれた皆に感謝したい。日本人で初めてNBAのドラフトで(1巡目で)指名された。皆さん、やりました」と喜びを語った。

 NBAでドラフト指名されるのは2巡目までの計60人と狭き門で、1巡目の30人はよりすぐりのエリート。ベナン人の父と日本人の母の間に富山市で生まれた八村は、宮城・明成高からゴンザガ大に進学し、3年目の2018~19年シーズンはエースとして活躍。全米大学選手権8強入りに貢献した後、大学卒業を待たずにドラフト対象選手となる「アーリーエントリー」制度の申請を行った。

 NBAでプレーした日本人選手はこれまで、04年にサンズでプレーした田臥勇太(現Bリーグ栃木)と、昨年10月にグリズリーズでデビューした渡辺雄太しかいない。ドラフト指名を受けてのNBA入りは初めて。1981年には岡山恭崇氏がウォリアーズから8巡目指名を受けたが、入団しなかった。

【ワシントン・ウィザーズとは】 1961年にシカゴ・パッカーズとして誕生。63年にボルティモアに移りブレッツと改称。73年にワシントン移転。97年にウィザーズとした。78年にウェス・アンセルド、エルビン・ヘイズを擁してこれまでで唯一の優勝を果たした。マイケル・ジョーダンが現役終盤にプレーした。本拠地はキャピタルワン・アリーナ。

 ■八村塁の略歴

 八村 塁(はちむら・るい)ベナン人の父と日本人の母を持つ。富山・奥田中時代にバスケットボールを始めた。宮城・明成高時代にU―17(17歳以下)世界選手権に出場して得点王。全国高校選抜優勝大会3連覇に貢献した。強豪の米ゴンザガ大へ進学し、3年生の18~19年シーズンは1試合平均19・7点を記録。全米大学体育協会(NCAA)1部でスモールフォワードの最優秀選手に選出された。日本代表のエースとして今年のワールドカップ(W杯)や来夏の東京五輪での活躍が期待される。203センチ、104キロ。21歳。富山市出身。

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