労災発生月別と事故の型別

 福井労働局は、福井県内の2018年の労働災害発生状況(確定値)をまとめた。休業4日以上の死傷者数は前年比26・4%増え1033人となり、01年以来17年ぶりに千人を突破した。凍結路面や記録的大雪時に転倒などの「冬季特有災害」が急増したほか、建設、製造業での「墜落・転落」「はさまれ・巻き込まれ事故」が目立った。死傷者のうち死亡は前年比で5人増え、10人と倍増した。

 労災発生件数は近年は減少傾向で、死亡者数は2016、2017年と2年連続で過去最少を記録していた。

 2018年の事故の種類(型別)では、「転倒」が前年比63・6%増の386人と急増し、全体の4割近くを占めた。続いて「墜落・転落」が154人(21・3%増)、「はさまれ・巻き込まれ」が120人(14・3%増)だった。

 業種別の死傷者数でみると、商業や飲食店などの第三次産業(運輸交通業、貨物取扱業は除く)が前年比32・5%増の465人と最も多かった。製造業は45%増の306人、建設業は29・2%増の146人といずれも増加した。逆に運輸交通業は15・2%減り84人だった。

 第三次産業が増加した要因として、他業種と比較し絶対数が多いほか、商業では転倒事故が5割超を占めるなど、出退勤時に誤って事故に遭うケースが目立った。雪かき時も一定数あった。

 発生した時期でみると、積雪・凍結による転倒など「冬季特有災害」による被災が147人と目立つ。月別では低温だった1月が151人(前年比78人増)と最も多く、記録的大雪だった2月の101人(同36人増)が続いた。

 同局は労働災害が急増したことに「冬季の転倒災害のほか、製造業や建設業での増加が目立つ。製造業だと機械に巻き込まれた71件のうち50件は機械の稼働中に発生。労働者、事業者双方に油断があるのではないか」と分析。労働現場での基本的な手順の点検などを呼び掛けている。

 また19年の発生状況(3月末時点速報値)は死傷者数が138人で前年同期比89人減。うち死亡は2人となっている。

関連記事