県議会議員や町長らの処分決定を記者団に説明する砂子三郎委員長(左)=6月19日、福井県あわら市内

 先の福井県知事選で自民党推薦の杉本達治氏を支援しなかった党員の処分問題を巡り、福井県連党紀委員会は6月19日、県議会議員、町長ら計18人を7月1日付で処分することを決めた。処分内容は公表していないが、関係者によると、県議と4月に引退した元県議の14人が県連の役職停止で、期間は9人が6カ月、残る5人は3カ月。町長4人はいずれも戒告とした。役職停止は党則に定められた八つの処分の中で下から3番目で、戒告は2番目。

 ⇒役職停止、戒告となった18人

 あわら市内で党紀委が開かれ、処分内容を協議した。砂子三郎委員長によると、党紀委は▽昨年11月10日に杉本氏の推薦を党本部に求める上申を決めた執行部会の決定を不服とし、山崎正昭会長に抗議文を提出▽杉本氏の自民推薦が2月15日に決まったのに、知事選告示日の3月21日に西川一誠氏の出陣式に応援弁士として出席-の2点の行動が党則に違反すると判断。該当する18人について弁明書の内容などを踏まえて処分を決めた。

 砂子委員長は「何もしないままでは県連のガバナンス(組織統治)が保てない。今、決着を図ることで参院選に向けて県連が一丸になれる」とした。杉本氏を支援しなかった国会議員については、党本部に対応を要請したと説明した。

 関係者によると、処分の内容は、抗議文提出時に執行部メンバーだったり、出陣式に出席したりした県議7人と元県議2人を役職停止6カ月とした。抗議文提出時に執行部メンバーではなかった県議5人は役職停止3カ月にした。14人全員を1年以上の役職停止にする議論もあったが、杉本氏がノーサイドを目指していることや、知事選後に県議会の自民会派が一本化したことも考慮して短くしたという。

 出陣式に出席した町長4人については、西川氏の地区後援会会長を務めていた事情などを考慮し、戒告とした。

 処分決定を受け、斉藤新緑幹事長は「執行部会で全会一致で何らかの処分をするべきだとの方針をまとめていたので、それでいいと思う」と述べた。党本部が杉本氏の推薦を決める前の抗議活動を処分の対象行動としたことに反発の声が出ている点には「多数決で決めたことを不当な行為と主張するのは明らかな反党行為」との考えを示した。

⇒処分受けた県議「言論封殺」と不満(D刊)

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