地震で割れた窓ガラスが散乱した新潟駅付近の歩道=6月18日午後11時17分、新潟市中央区(新潟日報社提供)

 6月18日午後10時22分ごろ、新潟県村上市で震度6強の地震があった。気象庁によると、震源地は山形県沖で、震源の深さは約14キロ。地震の規模はマグニチュード(M)6・7と推定される。他に山形県鶴岡市で震度6弱を観測。秋田県由利本荘市、山形県酒田市、新潟県の長岡市と柏崎市などで震度5弱を記録した。村上市や酒田市、石川県七尾市などで高齢者ら約10人が転倒するなどして負傷した。19日未明に新潟県で10センチの津波を観測。新潟県の粟島や酒田市、石川県の輪島港などには微弱な津波が到達した。

 村上市の国道345号で落石があり、複数箇所で道路の隆起や土砂崩れ発生の情報があった。村上市の府屋地区や酒田市、由利本荘市では、家屋で瓦やブロックなどが崩れる被害が出た。新潟市と村上市では避難所に計2千人超が避難した。

 JR東日本によると、山形新幹線「つばさ159号」が福島―米沢間で足止めとなった。乗客約190人がいるが、けが人の情報はない。68人が乗った上越新幹線「とき480号」は燕三条―新潟間で約2時間半、足止めとなった。東北、北陸の各新幹線は一時運転を見合わせた。

 菅義偉官房長官は18日夜「東京電力柏崎刈羽原発や東北電力女川原発をはじめ、全ての原発について異常なしとの報告を受けている」と説明。東北電力によると、山形県鶴岡市や酒田市、新潟市や新潟県村上市で一時計9千戸超が停電した。

 気象庁によると、国内で震度6強以上を観測したのは昨年9月6日に北海道厚真町で震度7を観測して以来。気象庁は19日未明の記者会見で、今回揺れが強かった地域では今後1週間ほど最大震度6強程度の地震に注意するとともに、家屋の倒壊や土砂災害の危険が高まっているとして警戒するよう呼び掛けた。19日未明には新潟県村上市で震度4の地震があった。

 新潟市は津波の高さが想定を上回る恐れがあるとして、海岸付近にいる人を対象に避難指示を出した。鶴岡市は沿岸地域の住人に避難勧告を出し、酒田市も住民を高台へ避難誘導した。

 国土交通省によると、日本海沿岸東北自動車道と山形自動車道は、山形県の一部区間で通行止めとなった。同省は、震源に近い空港で被害の情報はないとしている。

 政府は18日、首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置。山形県と新潟県は災害対策本部を設置。海上保安庁は青森県から新潟県の日本海沿岸に巡視船や航空機を出動させ、被害調査に当たる方針を明らかにした。

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