「熱中症予防で最も大切なのは水分補給」と話す前野孝治・福井県済生会病院循環器内科部長=福井県福井市の同病院

 高齢者は、若者に比べ体内の水分量が少なく、汗もかきにくい。のどの渇きも感じにくく、知らず知らずのうちに脱水状態になることも多い。エアコンは設定温度を28度にするなど適切に使い、少なくとも1時間に1度、外出前にも水分補給を心掛けたい。飲み物の温度は、少し冷えたくらいの約10度がお勧めだ。

 子どもや高齢者以外も、炎天下でのスポーツや体を使う仕事には注意が必要だ。エアコンの効いた室内でデスクワークをしている人や運動不足の人は、発汗機能が低下している場合があり、無理をしないことが予防につながる。

 屋外プールや海では水の中にいても熱中症になる恐れがある。水温が高いと体温との差が小さく、体内の熱が下がりにくいためだ。30分ごとに休憩をとり、水温が高い時は泳がないことが一番だ。

 このほか、10分間湯船に漬かると500㏄発汗し、寝ている間にも同量の汗が出る。入浴の前後、就寝前・起床後の水分補給を習慣にしたい。前野部長は「熱中症予防で最も大切なのは水分補給。のどの渇きを感じた時には既に脱水症状が始まっている。こまめに水分補給して」と呼び掛ける。

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