熱中症の予防法

 気象庁が「一つの災害」と表現するほど記録的な猛暑が続いた昨夏。今年も、5月下旬に福井県福井市で同月の観測史上最高となる34・5度を記録するなど、早くも猛暑に見舞われた。夏本番を控え、注意しなければならないのが熱中症だ。昨年、県内の熱中症による救急搬送者(5~9月)は過去最多の601人だった。今年も、5月に鯖江市内の小学校で体育大会の練習をしていた児童29人が搬送された。予防のポイントや、症状が出た場合の対処法を探った。

 熱中症は、高温多湿の場所などに長くいることで、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温調整がうまくできなくなって起こる症状を指す。屋外だけでなく室内でも発症し、昨年は県内搬送者の3分の1超の210人が住居内だった。いつの間にか熱中症になってしまうこともあるが、福井県済生会病院循環器内科の前野孝治部長は「予防をしっかりすればリスクをかなり低くできる」と指摘する。

 体が暑さに慣れていない時期や、暑くない日でも湿度が高く風のない日は要注意だ。昨年5月は26人、6月は52人が搬送された。特に注意が必要なのは子どもと高齢者で、昨年は18歳未満が97人、65歳以上が287人で全体の6割超を占めた。

 身長が低い子どもは、地面からの照り返しを受けやすく、汗を出す「汗腺」も未発達で体に熱がこもりやすい。外出時は帽子をかぶり、風通しの良い服を着て、こまめに日陰や屋内で休憩し水分を補給する。ベビーカーは熱がこもりやすいため、風通しを良くすることが大事だ。

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