手を取り合ってISTS福井大会の開会を宣言する地元の高校生ら=6月15日、福井県福井市のハピテラス

 宇宙への好奇心育もう―。航空宇宙の国際会議「第32回宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)福井大会」が6月15日、福井県福井市のハピテラスで開幕した。福井県や県内企業などが進める超小型人工衛星「県民衛星」の紹介、県内学生による宇宙研究発表、宇宙航空研究開発機構(JAXA)のトークショーがあり、来場者は福井発の宇宙の取り組みやさまざまな計画が進む宇宙開発の魅力に思いをはせていた。

 ISTSは、日本航空宇宙学会が宇宙研究の発展や次世代の人材育成を目的に隔年で開いていおり、福井では初開催。15、16の両日は県や福井市、県内団体、企業でつくる地元の実行委員会の「宇宙フェスinふくい」と題した一般向けイベントが中心。

 オープニングセレモニーでは、杉本達治知事が県民衛星の開発をはじめ、県や県内企業による宇宙分野の取り組みについて説明し「(ISTSを通じて)宇宙産業の育成につなげたい」と強調した。ISTS組織委員長の森田泰弘JAXA宇宙科学研究所教授は「福井は宇宙に関する取り組みがとても熱心。皆さんと一緒に宇宙への夢を膨らませたい」と述べた。

 3月に米航空宇宙局(NASA)ケネディ宇宙センターなどを訪れた県内中高生や、JAXAの筑波宇宙センター(茨城県)を見学した小中学生は、日米の宇宙開発など研修で学んだことを発表。「月や火星を目指す計画にわくわくした」「夢は宇宙飛行士になって宇宙人に会うこと」などと将来の夢を語った。

 トークショーでは、探査機はやぶさ初号機のプロジェクトを主導した川口淳一郎・JAXA宇宙科学研究所教授と、舘和夫・JAXA理事補佐(福井県出身)が初号機の挑戦を振り返り、2号機に使われている技術を説明した。

 会期は21日までの7日間、国内外の研究者ら約千人が参加する。16日午後2時からは、JAXAの宇宙飛行士古川聡さんの講演がある。

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