6月補正予算案の知事査定に臨む福井県の杉本達治知事(中央)=6月12日、福井県庁

 福井県の杉本達治知事が就任後初めて編成する6月補正予算案の知事査定が6月12日、始まった。北陸新幹線開業に向けた交流人口拡大策や移住定住の促進策、県民の安全安心の確保など、知事選の公約に掲げた政策を具現化する70事業を18日まで査定する。県内市町との協働を予算に反映させるため、査定期間中に全ての首長と意見交換する。新しい県政運営に向けて肉付け予算がどう編成されるのか注目される。28日開会の定例県議会に提案される。

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 県財政課によると、6月補正予算案は総務部長査定の約20億円分を含めて300億円規模。知事選を控えて骨格編成だった本年度当初予算の一般会計4633億円に上積みされる。4年前、西川一誠前知事が4期目当選後に編成した6月補正予算の233億円より70億円ほど多くなる。

 査定冒頭、杉本知事は「徹底現場主義と市町との協働、県民主役の方向性を個別の事業として形にし、中身を入れていく」と述べた。その上で▽北陸新幹線開業を見据え、観光や文化、スポーツを生かして交流人口を拡大し、移住定住者を増やす▽農林水産業は大きな農業だけを進めるのではなく、中山間地域で頑張る家族的な小さな経営にも目配せする▽教育や子育てを充実し、産業人材を育成、確保する▽県民の安全安心確保に向けて国土強靱化、防災減災を強化する―ことなどを柱に掲げた。さらに「新しいことにいち早く、各部局で取り組めるようなチャレンジできる予算についても、よく検討していきたい」と語った。

 査定期間中、県内全市町の首長と意見交換する機会を設ける考えも示した。「その場で示された課題は、いち早く取り込めるものは予算に反映していきたい」と話した。

 この後、交流文化部を皮切りに査定がスタートした。県財政課によると、1事業あたり10分ほどを目安にしており、杉本知事のモットー「決断、即実行」の特色が表れた。

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