「愛は憎しみの始まり」という言葉があります。夫婦問題の支援をしていると、肌でその言葉の重みを感じることがあります。

人は誰かを好きになるときに、自分とは違うタイプや周りにいないタイプに惹かれるものです。しかし、結婚して月日を重ねるうち、その魅力は違和感を覚えるものとなり、「愛」は「憎」へと変わっていきます。いったん「憎しみ」となった感情は、ちょっとやそっとでは収まりません。「憎」という感情を心の底に置くと、些細な会話も変化します。

夫「今日の味噌汁、しょっぱいな」
妻「どうせ私の作った料理は何でもおいしくないんでしょ」
夫「お前は本当にかわいくない女だな」
妻「あんたの母親よりマシよ」……

毎日の会話はトゲの刺し合い、そのうち夫婦関係は悪化し、会話もなくなります。そんな状態の生活を続ける中で、どちらかが我慢の沸点に達したところで離婚話になってくるのです。

納得せずに協議離婚している男女が9割

 

「別れ話」というのは、とても重い空気が漂い、できれば避けたいものです。しかし、婚姻関係がある2人、子どもや家、財産に関しての問題を整理しなくてはいけない夫婦は、避けるわけにはいきません。どんよりしても、傷ついても、話し合わなくてはならない問題があるのですから。でも、2人で客観的に話し合えない場合が実に多いのです。

離婚には、どんな形式があるかご存じでしょうか。下記の4種類があります。

① 協議離婚
② 調停離婚
③ 和解離婚
④ 判決離婚

厚生労働省の平成20年の統計によると「協議離婚」が約9割を占めます。しかし、統計上の「協議離婚」とは、あくまでも「結果」であって、この中の多くの人は「納得しないで離婚」していると思います。

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