イラスト・小林孝文

 「とびひ」は、伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といって、ブドウ球菌やレンサ球菌による皮膚の感染症です。蒸し暑くなる5~6月から夏にかけて多くみられます。あせもや虫さされ、湿疹、傷に菌が入り込んでぽつぽつした丘疹(きゅうしん)ができて水ぶくれになり、つぶれてジュクジュクして「びらん」になります。患部がかゆくなるためかいてしまい、細菌が付いた指で別の部位を触ることにより広がります。

 ▽皮膚を清潔に

 細菌に効く抗菌薬のぬり薬や、飲み薬で治療します。かゆみ止めの飲み薬を使うことも。皮膚を清潔に保ち、ジュクジュクしたところは触らないようガーゼや包帯で覆って。湯船には入らず、シャワーがよいでしょう。

 予防のポイントは以下の5点。

(1)毎日お風呂に入り、皮膚を清潔にする
(2)鼻の孔から入ってすぐのところ(鼻前庭)はブドウ球菌など細菌の温床なので、鼻に指を突っ込まない
(3)湿疹やアトピー性皮膚炎をしっかり治療し、皮膚をよい状態に保つ
(4)外出後は手洗いをする
(5)爪を短く切る

 ▽プールはダメ

 患部をガーゼや包帯で覆って触れないようにすれば、登園・登校しても大丈夫。ただし、範囲が広い場合は休ませる方がよいこともあるので、医師と相談しましょう。

 プールは、入ることで悪化したり、他の人に触れてうつしたりする恐れがありますので禁止です。かさぶたになれば入ってかまいません。(渡邉康宏/福井県小児科医会)

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