電線が盗まれたとみられる北陸新幹線の工事現場=6月10日、福井県坂井市坂井町田島窪

 福井県坂井市内の北陸新幹線の工事現場から電源供給用の電線を盗んだとして、福井県警坂井署は6月10日、窃盗の疑いで石川県金沢市の男(73)を逮捕したと発表した。福井地検は同日、窃盗罪で起訴した。

 同署によると、周辺に設置した防犯カメラの映像などから容疑が分かり、5月21日に逮捕した。男は「売却して換金するつもりだった」と容疑を認めている。県内では同様の被害が複数件発生しており、同署などが関連を調べている。

 逮捕容疑は昨年12月7日夕から8日朝にかけて、坂井市の新幹線工事現場で、照明灯や排水ポンプの電源供給用に電柱とつないだ電線の一部(時価9万2千円相当)を盗んだ疑い。

 関係者によると、電線は同市坂井町田島窪の工事現場を囲うフェンスにはわせてあったもので、数百メートルのうち約50メートル、重さ約100キロ分が切断されていた。坂井、あわら両市の北陸新幹線の工事現場では2017年11月から18年12月にかけて、同様の被害がほかに少なくとも13件出ているという。いずれも作業のない日曜や夜間に発生したとみられ、約40~100メートルが切断されていた。丹南でも昨年5月から6月にかけて複数件、福井市でも被害が出ているとみられる。

 電線は業者間で高値で取引されるという。各現場を担当している業者は、警備強化や防犯カメラの増設などの対策を施していた。

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