小学2年の息子のことで相談します。季節の変わり目などに、毎回10日間ほど咳(せき)が止まりません。発熱はほとんどありませんが、食べた物がひっかかるのか、食後に咳と一緒に吐いてしまうことがあります。4歳のときに肺炎で入院したことがあるので、再発しないか心配です。一度肺炎になると、咳をしやすくなるのでしょうか。(福井県福井市、30代女性)

【お答えします】大嶋勇成 福井大学医学部・小児科教授

 ■呼吸器感染やアレルギーで過敏な状態に

 季節の変わり目は気温や湿度の変化が大きく、風邪もひきやすい時期であることから、喉や気管支が過敏になっている子どもでは、気温や湿度の変化や、風邪のウイルスが刺激となって咳が出ている可能性があります。

 また、スギや雑草の花粉の飛散量が多い時期でもあり、花粉に対するアレルギーがある場合には、アレルギー性鼻炎や喉頭アレルギーにより鼻水がのどの奥に垂れたり、喉の違和感が生じたりしてせき込みが起きることがあります。ダニのアレルギーがあると秋には家のホコリの中のダニのアレルギー成分が増加することからアレルギー性鼻炎や、気管支喘息(ぜんそく)の症状として咳が続くこともあります。

 喉や気管支が過敏な状態になるのは、もともと過敏になりやすい体質の場合や、花粉やダニなどに対するアレルギーになると、花粉やダニを吸い込むことを繰り返すことで過敏になる場合、気管支炎や肺炎で気管支が傷ついてしまった場合などがあります。

 まだ肺が十分に発達していない乳児期にRSウイルスやヒトメタニューモウイルスなどによる気管支炎や肺炎になると、気管支が過敏な状態が成長して大きくなるまで続くため、風邪をひいた時に咳込んだり、息をする時にゼーゼーやヒューヒューしたりしやすくなることがあります。

 ■完治後の再発はまれ 別の感染の可能性

 4歳の時の肺炎がどのような細菌やウイルスが原因であったか、また、気管支にどの程度の損傷を与えたかにもよりますが、マイコプラズマやクラミジアなどの場合には咳が出やすい状態が比較的長く続きます。

 しかし、肺炎が治った後2カ月ほどは咳が出やすくはなりますが、その後は気管支の過敏な状態は徐々に改善し咳は出なくなるので、何年も過敏な状態が続くことはまれです。そのため、いったん治った肺炎そのものが何カ月もたって再発することは極めてまれで、別の細菌やウイルスの感染が原因となることが多いと言えます。

 一方で、肺炎で気管支の損傷がひどく変形してしまうような状態になると細菌やウイルスの感染が起きやすくなり、肺炎にまたかかることが起こりえます。

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