掘削が福井と岐阜の県境に到達し、トンネル最先端部の工事現場を見学する住民ら=6月4日、県境付近

 福井県池田町と岐阜県揖斐川町を結ぶ国道417号冠山峠道路(延長約7・8キロ)工事で、福井県側から掘削する「冠山峠2号トンネル(仮称)」が岐阜との県境に到達し、国土交通省近畿地方整備局福井河川国道事務所は6月4日、両町の住民を招いた見学会を開いた。

 同トンネルは2014年6月に着工。全長4831メートルで、5月28日に福井県側から約3340メートル地点の県境に到達した。進捗率は約67%となっている。

 見学会には両町の住民や役場関係者ら計56人が参加した。バス3台に分乗しトンネル内を進み、掘削面や手前の県境地点に到着。工事担当者がトンネルの工法などを説明した。自宅近くを国道417号が通る池田町の女性(63)は「トンネルの最先端では5、6人の作業員だけで工事を進めると聞いて驚いた。開通後に運転して通り抜けるのが楽しみ」と話していた。

 冠山峠道路の総事業費は約230億円。現在、国道の代替として利用されている林道は、道幅が狭く急カーブ・急勾配が連続する上、冬季は全面通行止めとなる。冠山峠道路の完成で通年通行が可能になるほか、池田町―揖斐川町間が林道利用より約1時間10分、北陸自動車道経由よりも約50分早い1時間25分で結ばれる。

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