作製されたトンネルカード=福井県の敦賀市役所

 日本海側初の鉄道路線、旧北陸線の史跡を観光につなげようと、福井県の敦賀市と南越前町、滋賀県長浜市でつくる観光連携協議会はこのほど、「トンネルカード」を作製した。旧北陸線のトンネルの写真と説明書きを掲載した全15種類があり、2020」年3月まで順次、期間を区切って配布する。敦賀市の担当者は「希少な遺産として全国的に注目されるきっかけになれば」と期待を込めている。

 同協議会は「福滋県境 鉄道遺産回廊」と題し、3市町に残された旧北陸線トンネル群や車両、建築物などの近代化遺産を観光客誘致に向けてアピールしている。既存インフラを活用した観光戦略の一環として、同協議会の2018年度事業としてカードを作製。全国で人気が高いダムカードやマンホールカードを参考に、3市町の職員が協力して作製に当たった。トンネルカードは神奈川県横須賀市に続いて全国2例目となる。

 縦約6センチ、横約9センチのカードはれんがをイメージした色合いのデザインで、表面にトンネルの写真、裏面に説明書きを掲載している。説明書きではれんがの積み方など、当時の建築技法や工法を中心に紹介したほか、着工年や完工年といった基本データも添えられている。

 敦賀市葉原と阿曽にまたがる「葉原トンネル」や同市樫曲の「樫曲トンネル」、南越前町湯尾の「湯尾トンネル」など、全て福井を通るトンネルを紹介。15種類のうち12種類は、来年3月までの間に3カ月間ずつ、3市町の観光地などで配布する。各400枚しか用意されておらず、希少性も売りの一つとなりそうだ。残り3種類は、6種類を集めるなどの条件を満たした人やイベント参加者に進呈される予定。

 同市観光交流課の担当者は「どのカードも期間限定の配布となるので、年間を通じて何度も現地に足を運んでもらえれば」と話していた。

 問い合わせは敦賀市観光交流課=電話0770(22)8128。南越前町観光まちづくり課=電話0778(47)8002。

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