観光客に大野の名水をくんで持ち帰ってもらおうと開発されたペットボトル容器「ミタス(Me+asu)」=福井県大野市泉町の御清水

 福井県大野市を訪れた観光客に市内各地の湧き水をくみ、旅の記念にしてもらおうと大野市観光協会は、専用のペットボトル容器「Me+asu(ミタス)」の販売を始めた。地域おこし協力隊員の大野の水のおいしさを広めたいという思いが形になった。

 大阪府吹田市出身の村田悠紀子さん(29)が、協力隊員として大野市に移住したのは3年前。その際、水のおいしさに心から驚いたという。市観光協会に派遣され、活動を続ける中で、環境省の名水百選に選ばれる「御清水」やイトヨの生息地として知られる「本願清水」など湧き水の豊富な土地にもかかわらず、水をくみ取るツールがないことが気にかかった。

 「自分が味わった驚きを、大野を訪れる人にも感じてほしい」と、村田さんは約半年前からペットボトルの開発に着手。思わず手に取ってしまうようなかわいらしい商品を目指し、試作を重ねた。完成した500ミリリットルのボトルには、市が取り組む「水への恩返し」プロジェクトのシンボルマスコット、水の精「めぐみん」が印刷され、防水加工したしおりが添えられている。

 商品名には、心と身体を満たすとともに、多くの人に大野の名水を知ってもらうことで「大野の名水の明日(asu)をつくりたい」という願いを込めた。1本100円。

 村田さんは「空のペットボトルが100円だと思うと高いが、旅の記念やお土産として考えれば安く感じるはず。くんで、飲んで、大野のおいしい水を存分に体感してもらえたら」と話している。収益の一部は市地下水保全基金に寄付される。

 市観光協会、コーヒー店「モモンガコーヒー」、本願清水イトヨの里で扱っている。今後、販売場所を拡大していく。問い合わせは同協会=電話0779(65)5521。

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