サッカーのU―15(15歳以下)の福井県クラブユース選手権の予選リーグで、不自然なオウンゴールをするなど無気力試合を行ったとして、福井県サッカー協会が、対戦した両チームの監督に対し「3カ月のサッカー関連活動停止処分」を下したことが6月7日、関係者への取材で分かった。両チームに対してはけん責処分として反省文の提出を科した。ともに6月3日付。この試合では一方が負けるなどすれば、次の決勝トーナメントで強豪との一戦を避けられる状況だった。

 同試合は5月中旬に行われた。4チームで戦う予選リーグの一戦で、嶺北地域と嶺南地域のチームが対戦した。この試合で一方のチームは敗北、もう一方のチームは引き分けか負ければ、決勝トーナメントで強豪と対戦せずに済んだ。試合は1―1で迎えた後半終盤、互いに1点ずつオウンゴールし、引き分けで終了した。

 同協会では「序盤から互いにほとんど攻めず、オウンゴールは意図的で不自然だった」と認定。両チームの監督についてフェアプレー精神に欠け、育成年代に当たる選手や大会関係者らに対して不誠実だったと判断した。3日、常務理事会で処分を決めた。

 試合後、大会主管の福井県クラブユース連盟が両チームの監督や審判に行った聞き取り調査では、両監督はオウンゴールの指示は否定したという。

 サッカー関連活動停止処分は選手としての大会参加や指導などの活動を認めない処分。県協会の懲戒処分で最も重く、無気力試合での処分は、少なくても過去10年はないという。県協会の西村昭治専務理事は「選手たちが待ちに待った試合。特に育成世代でわざと負けようとするのはあってはならない。指導者には選手たちの将来を担っているということを再認識してほしい」と猛省を促し、再発防止に努める考えを示した。

 同協会によると、2人の監督は処分が出る前から自主的に活動を自粛しているという。

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