関西電力の岩根茂樹社長(右)と初めて面談する杉本達治知事=6月7日、福井県庁

 福井県の杉本達治知事と関西電力の岩根茂樹社長が6月7日、福井県庁で初めて面談した。県内の原発で増え続ける使用済み燃料について、杉本知事は「私の代になっても県外で中間貯蔵、処分することを変える気はない」と、これまでの県の方針を堅持すると強調。関電が2020年を念頭に明示するとしている中間貯蔵施設の県外立地計画地点を「できるだけ早く示してほしい」と注文した。

 岩根社長は再稼働した原発の状況や40年超運転を目指す高浜1、2号機と美浜3号機の安全性向上対策工事、廃炉などについて説明した。

 中間貯蔵施設を巡っては、関電は18年内の計画地点公表とした県との約束をほごにし、20年を念頭にできるだけ早く計画地点を確定すると修正している。岩根社長は使用済み燃料対策を「喫緊の課題」とした上で、「中間貯蔵施設の県外設置に向け、国とこれまで以上に連携を密にしながら取り組みを強化している」と理解を求めた。

 これに対し、杉本知事は「福井県には安全神話はないということを肝に銘じてほしい。常に緊張感を持って安全に運転することが大切」と指摘。「使用済み燃料も廃棄物も県外で処理されることが明確になれば、県民の安全安心の面が高まる」と述べた。40年超運転の是非については触れなかった。

 懇談後、岩根社長は記者団に対し、計画地点明示の見通しについて、「水面下で地点確保に向けた努力をしているが、相手方との話を踏まえると慎重に進めていく必要がある。約束を守るべく全力でやっているが、具体的な内容について詳細に申し上げることははばからせてほしい」と述べるにとどめた。

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