岸田文雄政調会長(中央)に提言書を提出した「鉄道のこれからを考えるPT」の稲田朋美衆院議員(左から2人目)ら=6月5日、自民党本部

 自民党整備新幹線等鉄道調査会の「鉄道のこれからを考えるプロジェクトチーム(PT)」が6月5日、今後の鉄道ネットワーク整備に向けた提言をまとめ、党本部で岸田文雄政調会長に手渡した。構想段階にとどまる北陸・中京、四国新幹線など「基本計画線」を含めた新幹線網の早期構築が重要だとし、整備のために国費を大幅に増額するよう求めた。

 同PT顧問の稲田朋美衆院議員(福井1区)、座長の西田昌司参院議員らが党本部を訪れ、岸田氏に経済財政運営の指針「骨太方針」に提言を反映させるよう要望。岸田氏は「提言書と同じ認識を持っている。財源確保を考えなければいけない」と応じたという。

 提言は、鉄道を採算性のみで判断せず、国、地方がしっかりと関与する必要があると指摘。財政健全化目標においても他の経費と別に取り扱い、安定的で十分な予算を確保するよう求めている。

 基本計画線を含めた新幹線ネットワークの整備は、地方創生や国土強靱化の観点から重要な国家プロジェクトと強調。地域経済、社会を支えるためには高速輸送サービスの提供が不可欠との視点に立って検討すべきだとしている。

 提言後に稲田氏は「国土強靱化や地方創生から新幹線の整備を考えるべきだ。ビーバイシー(費用便益比)にこだわりすぎるのはいかがなものか。国費を増やすことで、整備のスピードを上げていきたい」と話した。

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