特急しらさぎの増便などの必要性を訴える杉本達治知事=6月5日、静岡市内のホテル

 福井県など中部9県と名古屋市で構成する「中部圏知事会議」が6月5日、静岡市内のホテルで開かれた。杉本達治知事は、2023年春の北陸新幹線敦賀開業を見据えた北陸・中京間の鉄道アクセス向上策を提言。提言に基づき同会議は、敦賀での乗り換え利便性確保に向けた特急「しらさぎ」の増便など3項目について、国やJRに要望することを決めた。

 提言では、しらさぎの増便のほか▽新幹線区間の増加を踏まえた料金負担軽減策の実施▽交通系ICカードの利用環境向上―を求めた。しらさぎの高速化や、北陸・中京新幹線の整備には踏み込まなかった。

 特急の便数について杉本知事は、現在は北陸新幹線「かがやき」「はくたか」が東京-金沢間を計25往復しているのに対し、接続するしらさぎは16往復しかないことを指摘。「利便性を今以上に高めていく必要がある」と敦賀開業後の増便を訴えた。

 交通系ICカードの利用環境では、JR西日本の「ICOCA(イコカ)」、JR東海の「TOICA(トイカ)」について、「互いのエリアをまたいで利用できない状況を改善するべきだ」と強調。改善に必要な機器の整備など、出席者の賛同を得た。

 会議ではこのほか、北陸新幹線の早期全線整備など国への要望14件を決定した。

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