星稜―敦賀気比 7回表星稜無死二、三塁、マウンドに集まる敦賀気比先発の笠島尚樹(右)と捕手御簗龍己=富山県の富山市民球場

 【春季北信越高校野球大会決勝・敦賀気比1-3星稜】

 守備がほころび、球運を自ら手放した。敦賀気比は七回、エース笠島尚樹と4番の左翼手木下元秀のミスで3点を献上、星稜に逆転負けを喫した。東哲平監督は開口一番、「あのミスが大きかった」と敗因を語った。

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エース笠島は苦しみながらも強豪星稜を無失点に抑えていた。四回には4番木下の一振りで先制打を放ち、試合の流れを星稜に渡さなかった。

 ゲームが動いたのは七回。星稜は先頭奥川恭伸が三遊間に安打を放った。次打者は初球、投前にバントを決めてきた。笠島が捕球、一塁送球、1アウト-。

 と思った矢先。送球は一塁手杉田翔太郎のグローブから大きくそれ無死二、三塁。「人工芝にスパイクが刺さり、足を取られてしまった」と笠島は話したが「ここで一つアウトを取れていたら、傷口は広がらなかった」と指揮官。笠島は動揺したのか次打者に死球を与えた。

 無死満塁。絶体絶命のピンチ。この試合3安打の2番打者に投じた初球は、左翼へ高く飛んだ。しかし木下は打球判断を誤り前に出た。右手を伸ばしたが、ボールはグラブを弾き走者を一掃された。投打の立役者にミスが出て、木下は「笠島が頑張っていたので申し訳ないことをした」と悔やんだ。

 2015年秋以来となる北信越の頂点は逃したが、東監督は「投手が頑張って抑えられれば、全国レベルのチームにはなれる。強豪相手にもミスを最小限に止められるレベルに上げていきたい」と、現チームに手応えを感じている。夏の甲子園に向け、敦賀気比の新たな挑戦が始まった。

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