福井新聞の取材に「会頭、副会頭とも公明正大に決めたい」と話す福井商工会議所の川田達男会頭=6月3日、福井県福井市のセーレン本社

 福井商工会議所の川田達男会頭(79)=セーレンCEO=は6月3日、福井県福井市の同会議所ビルで開かれた常議員会で、10月末で任期満了となる会頭職に言及し「やってみようという人がいれば、ぜひお願いしたい」と述べ、会員からの立候補を促した。退任意向表明と捉えた出席者が多く、会議所に問い合わせる企業もあるなど一時混乱したが、川田会頭は福井新聞の取材に対し「進退はこれから決める」と退任表明を否定した。

 常議員会の出席者によると、川田会頭は常議員会の席上、2018年度の事業報告案や決算案などの議事を終えた閉会直前に発言。「後任は心当たりの人に頼んでいるが、快い返事はない。どなたか会議所をもり立てていこうという人があれば、立候補してほしい」などと話したという。

 同会議所の会頭は、規則では「総会で会員の中から選ぶ」とされているのみで、慣例では月内に開催予定の部会長会議(9人)で人選し、7月の常議員会で内定、11月の臨時総会で正式決定する運びとなっている。候補者選びまで1カ月もない時期だけに、続投含みでの観測気球とみる関係者もいた。

 川田会頭は取材に対し「新たな会頭、副会頭の決定に向け、立候補を呼び掛けた。公明正大に決めたいと考えている」と話した。異例とも言える言及について「環境が変わってきている。年齢も変わってきているし、ふさわしい人が育ってきているかもしれない」とした。自身の進退に関しては「何も考えていない。これから結論を出したい」と述べた。

 川田会頭は現在4期目。2001年に副会頭に就き、09年3月に前会頭の故江守幹男氏の任期途中の辞任を受け、会頭に就任した。

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