障害者が手掛けた一本焼きバウムクーヘンを持つ山田善宣理事長。側面にメッセージを入れる食品用プリンター購入を目指す=福井県鯖江市杉本町の菓子店「ポコ・ア・ポコ」

 障害者を積極的に雇用し、食品製造などを手掛けるNPO法人ハートオブマインド(本部福井県鯖江市丸山町4丁目)は、バウムクーヘンにメッセージや名前をプリントできる食品用プリンターの購入を目指している。贈答用の需要を見込んでおり、販路を広げて障害者雇用拡大につなげる狙いだ。福井新聞社などによる福井に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」を活用し、購入費を募っている。

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 同法人は山田善宣理事長(66)が7年前に設立。鯖江市内2カ所の事業所で食品加工、IT企画制作、電子部品組み立てなど5分野の業務を展開する。食品加工課はバウムクーヘンやクッキー、ドーナツを製造し、同法人が運営する菓子店「ポコ・ア・ポコ」(同市杉本町)や市内スーパーで販売している。

 従業員は障害者が中心で、設立当初は10人程度だったが、現在は60人超が勤務。さらに就労希望者は年々増えている。山田理事長は「彼らの自立したいとの思いをかなえるためにも、付加価値の高い商品作りが必要」と、バウムクーヘンに文字をプリントし、贈答向けに販売しようと思い立った。

 バウムクーヘンは2年前から製造している。卵を卵黄と卵白に分けて泡立てるドイツの伝統的な「別立て製法」を採用。膨張剤などの添加物を一切使用せずに焼き上げるため、しっとりとした昔ながらの味わいとなっている。

 カットされた商品だけでなく、丸ごと焼き上げた長さ45~60センチ×直径13センチの一本焼きもある。食品用プリンターを導入し、一本焼きの側面やカット商品のカット面にメッセージ、名前などをプリントする考えだ。山田理事長は「結婚披露宴やパーティー、イベントの記念品に利用してもらえたら」と話している。

 ミラカナでの目標額は150万円、期間は7月25日まで。支援額に応じたリターン(返礼)は同法人製造の菓子や、IT企画制作課がデザインしたオリジナルの眼鏡拭き、Tシャツなどを用意した。名刺の印刷を請け負ったり、ホームページ作成をサービスしたりするコースもある。

 クラウドファンディングは、ポコ・ア・ポコへの現金持ち込みも受け付ける。日曜、祝日を除く午前10時~午後6時。問い合わせは同法人丸山事業所=電話0778(42)5980。

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