電柱の上の巣でふ化したコウノトリのひなと親鳥=6月1日、福井県坂井市内

 福井県坂井市の集落内にある電柱の上の巣で、国の特別天然記念物コウノトリのペアが温めていた卵がふ化し、ひなが誕生したとみられることが6月1日分かった。ひなは少なくとも2羽いて、餌を求めて巣から顔を出す様子が見られた。

 県内での野外繁殖は、国内野生種絶滅前の最後のひな誕生が小浜市で確認された1964年以降では、5月上旬にひなをかえした越前市安養寺町のペアに続き2例目。

 坂井市内のペアは兵庫県豊岡市生まれの4歳の雄と6歳の雌。4月中旬に同市内にある高さ14メートルの電柱の上に巣を作り、間もなく産卵したとみられる。ひなの正確な数は不明。ペアの様子を観察している福井県と坂井市は、確認でき次第、ひな誕生を発表するとみられる。

 順調に育てば7月下旬~8月中旬ごろに巣立つ見込み。越前市のペアがかえしたひな3羽は、ふ化が確認されてから約1週間で死んだ。

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