今夏に解散することを決めた県繊維産元協同組合のビル=5月30日、福井県福井市成和1丁目

 繊維の産元商社でつくる福井県繊維産元協同組合は5月29日、福井県福井市の福井問屋センター会館で総会を開き、解散に向けた準備を進めることを決めた。組合員数の減少や事業承継する意欲をなくしている企業が増えていることなどが理由で、7~8月にも臨時総会を開き、正式に解散を決議する。産元商社の団体として県内には県繊維卸商協会もあり、同組合の活動の一部は同協会が引き継ぐ方針。

 同組合は、1965年に県絹化繊商業協同組合として設立され、78年に現在の名称となった。これまでに、国内だけでなく海外での展示会を30回開催するなど産地の発展に取り組んできた。

 しかし、74年に104だった組合員数は現在34に減少。各社の経営者の高齢化も進んでおり、約半数は事業承継をする考えがないという。また、かつては糸の共同購入などを実施していたが、近年は低調で組合の存続する意義が見いだせなくなっているとして、解散を決断した。

 総会には組合員約30人が出席し、解散に向けた準備を進めることを承認。あいさつした村上真一理事長(明林繊維会長)は解散について各社に説明し、異議はなかったと報告した。役員改選では、村上理事長ら全員を再任した。

 村上理事長は、同組合と同協会の両方に加盟している企業が9社あるとし「産地が縮小している中、二つの団体があるのは合理的ではない。組合員からは異論はなく、解散に向けて財産の処理などを考えていきたい」と話している。

関連記事